ここ数年でロンドン周辺で野球を楽しめる施設や場所が増えています。
野球を楽しめる場所? ロンドンで野球を楽しむ場所の需要あるの?
バッティングケージ(バッティングセンター)は野球のルールを知らないイギリスの人にとってもバットとボールで十分楽しめる場所です。
日本のバッティングセンターと同じなの?
日本のような独立したバッティングセンターというより他のレジャー施設やスポーツバーと一緒になっていることがほとんどです。
僕は約16年間、イギリスで野球をしましたが、素振り以外にバッティングの練習ができるところがイギリスにはないなとずっと思っていました。
ところが、2019年に初めてメジャーリーグの公式戦、ロンドンシリーズが開催されて以来、バッティングセンターなど、野球に触れることができる場所が増え、それらを楽しむ人たちも増えています。
日本のバッティングセンターのイメージとは少し違うかもしれませんが、イギリスで野球を楽しめる場所の例としてロンドン周辺にある野球関連施設についてご紹介します。
イギリスやヨーロッパでの野球についてご関心のある方は、是非ご覧ください。
(どの施設も、もし機会があって実際にいらっしゃる場合には、事前に最新情報をご確認ください。)
バッティング以外の楽しみも:イーストルーフ/スラッガーズ
EastRoof/Sluggers
住所:Floor 8, Stratford Multi-Storey Car Park, Great Eastern Way, London E15 1XE
最寄り駅:Stratford(地下鉄セントラルライン・ジュブリーライン/ナショナルレイル)
ロンドンシリーズが行われるオリンピックスタジアムの最寄り駅でもあるストラットフォード駅から徒歩1分程度。ロンドン東部にある、ビルの屋上に春から夏の期間だけオープンするレジャースポットです。
パターゴルフ、ダーツその他のスポーツ・ゲームコーナーが設置され、その中にバッティングケージ(バッティングセンター)もあります。
料金は25分で14ポンド(1ポンド190円換算で約2,500円)要予約となっています。
スポーツ・ゲームだけでなく、ドリンクや食べ物の販売もしており、日没が遅くなる夏場は夜遅くまで楽しめる場所です。
バッティングケージとアメリカンフード:パシアンクアヴェニュー
Passyunk Avenue Waterloo
住所:22 Leake St, London SE1 7NN
最寄り駅:Waterloo(地下鉄ノーザンライン・ジュブリーライン・ベイカールーライン)
ロンドン中心部、地下鉄ウォタールー駅から徒歩約3分。アメリカンフードや飲み物を出すレストラン兼スポーツバーで、バッティングケージが併設されています。予約受付ありで、30分25ポンド(1ポンド190円換算で約4,750円)です。
各ケージごとに飛んでくるボールの速度が初心者用から上級者用まで調節が可能。打球が飛んでいく背景スクリーンにはメジャーの球場が映し出されるようになっています。
料理はフィラデルフィア料理(特にフィラデルフィアチーズステーキが評判です)を中心としたアメリカ料理のお店で、MLBのフィラデルフィア・フィリーズを応援しているようです。高架下のトンネルのような場所につくられており、お店の雰囲気、料理ともに評判がいいです。ロンドン在住のアメリカ人にも人気があります。
6月8、9日開催のロンドンシリーズ2024はフィリーズ対メッツ。お店全体がその時を待ち望んでいるようで、ロンドンシリーズに行く予定の方にはおすすめのお店です。
普段もMLBの試合中継が見られるので、イギリスの野球ファンがたびたび集まって野球を楽しんでいる場所です。パシアンクアヴェニューレストラン・スポーツバーは他にも2店舗ありますが、バッティングケージがあるのはウォータールー店のみです。
バッティング以外の練習もできるヨーロッパ最大の屋内野球施設:ザ108
The108
住所:Brent Terrace, Brent Cross, London NW2 1LT
最寄り駅:Brent Cross West(ナショナルレイル・テムズリンク線)
ロンドン北部にある倉庫を改造して造られたオープン間もない野球用施設です。屋内野球場、バッティングケージ、ブルペンなどがあるヨーロッパ最大の屋内野球、ソフトボール用施設です。
ハンバーガーなどアメリカン料理と飲み物を出すスポーツバーも備わっています。 少し前までなら、こんなに充実した野球用施設がロンドンにあるとは考えられないほどの素晴らしい施設です。僕がロンドンにいた頃には、なかったので、こんな場所で例えば、冬の間のトレーニングや悪天候の時の試合などができるなら、なんと素晴らしいことかと思います。ロンドンの中心からは少しはずれますが、野球好きの間では人気の場所となるでしょう。施設の利用の仕方、借り方はいくつかありますが、バッティングケージに関しては、30分35ポンド(1ポンド190円換算で約6,650円)です。
かつてはロンドン唯一のバッテングセンター:ノースウィックパーク(閉鎖中)
ロンドン北部にある広い公園内につくられたバッティングケージです。ゴルフの練習場の隅にありました。今回取り上げている施設の中で僕が唯一行ったことがある場所です。残念ながら今はクローズになっていると思われます。
2017年頃までは、ロンドンでバッティングセンターといえばここでした。当時、僕が所属していた野球チームで借り切ったこともあります。
1時間20ポンド(1ポンド190円換算で約3,800円)くらいだったと記憶しています。ケージごとに球速が決まっていて、ソフトボール用もありました。
日本だと球数制で課金されることがほとんどだと思いますが、初めてここに行った時に感じたのは、ああ、時間制なんだ、ということでした。ですので、たまにマシーンの調子が悪くて球が出てこなかったりすると、何もしないで制限時間が来てしまうということもありました。
当時は野球の人気は今よりも、もっとなく、よくバッティングセンターなんてつくったな、と思うほどでした。そんな感じなので、きっとマシーンのメンテナンスもそんなにはされていなかったのではないでしょうか。
でも、一人でバッティングの練習をしようと思うと、ここしかなかったので、一人でまたはチームメイトと何度も通った場所です。
まとめ
イギリスで野球の認知度が上がってきているため、野球を楽しめる場所がイギリス全体で増えています。
日本のバッティングセンターと違って、野球だけの施設はあまりなく、たいてい飲食をする場所と一緒になっていますが、それも面白いです。スポーツバーなどにバッティングケージがあると野球を知らない人も野球がどんな感じなのか知るきっかけになると思います。ロンドンで野球とアメリカンフードを楽しむのもよいのではないでしょうか。
スポーツバーにサッカーではなく、野球ファンがたくさん集まって野球中継を見て騒ぐなどということは、以前は考えられないことでした。こういう場所は、これからも増えていきそうです。イギリスで野球に触れ、知ることができる機会が多くなるのは嬉しいことです。
ロンドンまたはイギリスで野球体験をする機会があったら、是非どんな風だったか教えていただけると嬉しいです。
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